「歴史行路」の小説

山上安見子(やまうえ やすみこ)

●掲載作品

みずうみ
父長政が語る「隼別王子と女鳥姫」の悲恋物語は、幼いちゃちゃの胸を焦がす。いつか私の隼別王子が現れないかしら。小谷城落城の際、ちゃちゃを救った謎の武将がいた。その人物の正体を、誤解したちゃちゃに長い悲劇が始まる。

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利休大いに笑う
晩秋の不審庵、利休は秀吉の野望を聞かされる。「唐入りじゃ。お主も来い。彼の地で茶を喫そうぞ」利休は目を伏せ頷いたが、腹の底では笑いがこみ上げていた。一人になった利休は誰もいない茶室で大声で笑うが、密かに聞いていた者がいた。その笑いはやがて思わぬ波紋を起こし、利休の死を招く。

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●プロフィール

山上 安見子(やまうえ やすみこ)
京都在住。フランス文学専攻中。
茶道は表千家、能は喜多流、臨済宗の僧名は妙雅(みょうが)。
日本文藝家協会所属。日本西洋古典学会会員。
小型犬を飼いたい(可愛い仔犬いないかな)。

 

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