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歴史行路文庫最新刊
『迷い猫 祥五郎想い文[三]』配信!

シリーズ全巻、Kindleストア/歴史・時代小説カテゴリーランキングで第1位を獲得!

実力派の女性作家が筆を執った、恋情時代小説。大好評!

『迷い猫 祥五郎想い文[三]』
片岡麻紗子・著 ¥562

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【あらすじ】

気づいてほしい。しかし、気づかれてはならぬ恋心。
想い人、想われ人、ふたりの間を裂く危機が訪れる。

兄の主馬に、朝から大川端の三囲神社まで、無理やり引っ張り出された祥五郎。
これから舟に乗り、花見をしながら、見合いをするのだという。
いい歳をした冷や飯食いの割に、多くの縁談から逃げ回っているため、主馬が気を利かせたらしい。
まったくの要らぬお節介だったが、今ここに至っては、時すでに遅し。
見合い相手の喜久、そして勘定方に務める父の前川十蔵が、目の前にやって来てしまったのだ。
藩の門限破りを、いつも兄に尻拭いしてもらっていた負い目もあって、観念せざるをえない祥五郎は、仕方なく三人とともに渡し場へ。
が、なんとそこには折悪しく、香江の姿が――。
治平とおあきを連れて、花見にやって来たようだ。しっかり弁当も手にしている。
青ざめて、身じろぎすらできない祥五郎を差し置き、事情を知らぬ主馬は意気込み露わに、「見合いです」と、香江に告げてしまう。
見合いと聞き、目を吊り上げたおあきは、戸惑う香江の袖を引いて、足早に去っていき……。
言い訳する暇もなかった祥五郎に、打つ手はあるのか?
祥五郎と香江、想い合うふたりに最大の危機が迫る!

※「桜舟」より

確信と不安が行き来するふたり。運命は分かつのは決意――静謐な恋情を描く。

「迷い猫」「座頭の仇討ち」「ささのおと」「桜舟」の4話を収録。

【登場人物】

滝沢祥五郎……丹波志川藩葺谷家の藩士。冷や飯食いのため、艶書書きで小遣いを稼ぐ。

堀田香江……葺谷家に出仕していた夫の左門を亡くし、ひとり江戸で暮らしている。

治平……元下っ引きで、今は絵草紙屋を営んでいる。かつては左門の小者を勤めていた。

おあき……さる事情から、香江と暮らしはじめた十七歳の町娘。

中野春芽……娘武芸者。朋輩を斬って、国元を蓄電した弟を追って、江戸へ。

滝沢主馬……祥五郎の兄。江戸留守居役添所を勤めており、身重の妻千波は国許にいる。

こげ丸……香江の愛犬。ふさふさとした、茶色の毛並み。

津留……左門の前妻。嫉妬深い。

【著者略歴】
片岡 麻紗子(かたおか まさこ)
1972年、兵庫県神戸市生まれ。
関西大学文学部卒業。
2001年、『浮世奇絵草紙』で、講談社第9回ホワイトハート大賞受賞(水野武流名義)。
『樹下の空蝉』(徳間文庫)で、時代小説(歴史小説)をテーマにしたサイト「時代小説SHOW」の〈2014年時代小説・文庫書き下ろし部門のベスト10〉第1位を獲得。

『迷い猫 祥五郎想い文[三]』
片岡麻紗子・著 ¥562

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【シリーズ既刊】

『孫帰る 祥五郎想い文[一]』
片岡麻紗子・著 ¥551
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『おんな侍 祥五郎想い文[二]』
片岡麻紗子・著 ¥562
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