第55回スカイ・ハイ
平成十八年七月(2006)
新橋 新橋文化
スーパーヒーロー同士が結婚して、子供が生まれ、その子にも特殊な能力が芽生え、やがて高校へ行くようになる。それもヒーローの子供たちが通う学校。雲の上のハイスクール、スカイ・ハイ。
怪力のザ・コマンダーと空飛ぶジェットストリーム夫妻のひとり息子ウィルがスカイ・ハイに進学。全国から集まったスーパーヒーローの子供が超能力の度合いによってクラス分けされる。ヒーロークラスと脇役のサイドキッククラス。
有名な両親を持つウィルは期待されるが、何の能力も発揮できず、サイドキッククラスへ。サイドキッククラスには暗闇でただ光るだけの少年とか、鼠にしか変身できない少女とかがいて、すぐに仲良くなる。
ヒーロークラスの生徒はサイドキッククラスを見下し、いじめる。中でも、かつて父親のダークヒーローがザ・コマンダーにやっつけられたことを恨んでいるウォーレンがウィルに絡み痛めつける。すると、ウィルが突如、思わぬ怪力を発揮して反撃。眠っていた潜在能力が目覚めたのだ。パワーを認められてヒーロークラスに移る。
ヒーロークラスでは優等生の美少女グウェンと、幼馴染のレイラがいて、ウィルの気持ちはふたりの少女の間で揺れ動く。
学園パーティの日、ヒーローを無力化する光線を持った悪人一味にスカイ・ハイが乗っ取られる。ウィルはサイドキッククラスの少年少女たちと力を合わせ、彼らのごくささやかな能力を有効に利用して危機に立ち向かう。
スーパーヒーローの私生活に少年の恋と友情を絡めた学園コメディとして、味付けされている。
ザ・コマンダーがカート・ラッセル。ジェットストリームがケリー・プレストン。TVシリーズでワンダーウーマンだったリンダ・カーターがスカイハイの校長先生というのはうれしい配役である。
スカイ・ハイ/Sky High
2005 アメリカ/公開2006
監督:マイク・ミッチェル
出演:マイケル・アンガラノ、カート・ラッセル、ケリー・プレストン