「歴史行路」の小説

平野 周

●掲載作品

朱夏の門
加賀百万石の祖前田利家は、幼名を犬千代、元服して又四郎、後、又左衛門と名乗った。犬千代の頃、異装異形のガキ大将織田三郎信長に魅了され、自ら望んで小姓となる。信長も犬千代を可愛がり、寝るときも一緒だったが、長ずるに従い無聊の日が多くなっていった。そんな又左衛門は、信長の気持ちを信じて……。

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海上うみの夕立  ―文明六年「武州江戸歌合」―
文明六年、太田道灌は江戸城で歌合の会を催した。とき、あたかも道灌の主筋山内上杉家では、次の家宰職を巡って長尾景春と叔父との間に軋轢が昂じていた。
歌合のテーマは「海上うみの夕立」。長尾景春が謀叛すれば、関東は夕立で収まらず嵐になると予感する道灌が詠んだ歌は……。そして、勝負の相手木戸孝範が詠んだ歌は……。 さらに、その驚くべき理由とは……。

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●プロフィール

平野 周(ひらの しゅう)
平成16年(2004):『悍馬駆ける』で碧天歴史小説大賞ストーリーテラー賞受賞
平成22年(2010):雑誌『大衆文芸』掲載の「沼田又太郎の決意」「惣領の剣」で第40回池内祥三文学奨励賞受賞
令和元年(2019):『応永の風』で幻冬舎グループ時代小説コンテスト大賞受賞、翌年5月に電子出版
現在:一般財団法人新鷹会理事(『大衆文芸』編集担当)、日本歴史時代作家協会会員、歴史研究会本部正会員、筆名は平野周、頼迅一郎、号は頼迅庵。

 

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