今日、9月9日は――
江戸幕府が江戸町火消組合を「いろは四十七組」に再編成した日です。
享保5年8月7日(1720年)のことでした。
幾度も大火災の被害にあってきた江戸——その防火対策に力を入れたのが、8代将軍吉宗です。
住民の安全面はもちろん、幕府の財政面、ひいては全国の経済面でも、防火対策は喫緊の課題でした。
将軍から町火消強化をまかされた、時の町奉行大岡忠相(ただすけ)は、名主の意見を参考にして、「いろは四十七組」へ再編成するとともに、各組の目印である纏(まとい)と幟(のぼり)の製作を命じました。
五感や縁起の関係から、「ひ」は「千」、「へ」は「百」、「ら」は「万」、「ん」は「本」の文字を用いたそうです。
[平成30年(2018)9月9日]掲載