新代表幹事 挨拶全文

新代表幹事・藤原緋沙子挨拶全文 

          

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 皆様、ようこそお越し下さいました。
 本日は、このようにたくさんの皆様がいらして下さいました事を大変嬉しく存じます。
 そして、歴史時代作家クラブ賞の各賞を受賞されました皆様、本当におめでとうございます。
 歴史時代作家クラブ賞も今年で第七回目でこざいます。
 しかも今年はこの会を立ち上げて下さいました岳さまがご多忙で、事務局を加藤淳さまがつとめられる事と成り、新しい幹事の皆様、スタッフの皆様のご尽力で、新たな船出となりました。
 これまで以上にこの会を大きく、意義深いものにしていきたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。


 皆様もご存じの通り、この歴史時代作家クラブ賞は、選考委員長三田誠広さまの元、正真正銘、どんな色もついていない至公至平に選ばれた賞でございます。しかも歴史時代小説に特化した賞は、このクラブの賞をおいて他にはないのではないでしょうか。
 ただ、所帯が所帯でございますので、賞を受けられた皆様に賞金や交通費も差し上げることはできません。でも、この一年で、一番注目を浴び、しかも優れた作品である事を証明する大切な賞ではないかと思っております。
 特に、特別功労賞と文庫の書き下ろしシリーズ賞は、この会でなくては、どこにも無い賞ではないでしょうか。
 更にいえば、文庫書き下ろしが出版されるようになって、もう二十年近くになると思いますが、出版数も増え、書き下ろし作家も多くなり、読者に愛され、出版社の担当編集者の皆様も、文庫の市場価値をお認め下さっておりますが、まだまだ書き下ろし文庫の歴史時代小説という分野の認知度、評価は低いのではないかと思います。
 だからこそ、ここにしかない賞が、いかに大切なものであるのか、歴史時代小説の文庫書き下ろし作家にとって、どれほどの光と力になっているのか。皆この光を目指して執筆しています。


 歴史時代文庫書き下ろしが更に広く深く読者の皆様に愛されるためには、評価されるためには、どうすればよいのか。
 作家の努力はむろんですが、出版社の皆様方も、関係各位の皆様方も、どうか一層力を貸して下さいますよう、この場を借りまして、心からお願いしたく存じます。
 本日はありがとうございました。
 本日賞を受けられました作品が、読者の皆様に一冊でも多く手に取っていただけますよう、よろしくお願いいたします。

 

                 (於:出版クラブ会館.2018.07.25)

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