人気沸騰中の連作捕物帳、第三弾!
『蛍火の里 のらくら同心手控帳[三]』
瀬川貴一郎・著 ¥605
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【あらすじ】
人を捕らえるは易く、人を裁くは難し。
深き人の業になぜ差などあろうものか。
定町廻り同心の雨宮雪之介は、とある事情で、与力の前島兵助からご馳走にあずかることとなった。
店は高級料亭〈佐倉〉。隣に住む夏絵を一緒に連れてゆけと言う。
どうやら、いつまで経っても、つかず離れずのふたりに気を利かせたらしい。
ありがたく座敷に上がって、見た目も味も上品な料理に舌鼓を打つ雪之介と夏絵のふたり。
雅やかな品書きも、そろそろ半ばになった頃、店の者が挨拶まわりにやってきた。
両手をついて頭を下げたのは、主の万之助と、お弓と名乗る料理人。
と、雪之介は、その女料理人から目を離せなくなってしまった。
なんの巡り合わせか、二十年前、別れ離れになったままの幼馴染だったのだ。
初めて恋心を抱いた相手との偶然の再会に、雪之介は淡い想いが胸に満ちる。
夢中となるふたりの昔話に、機嫌を損ねることなく、夏絵も聞き入った。
そして、店を辞した数日後――
老岡っ引の金次が役宅へ駆け込んできた。
「殺されたのは料亭〈佐倉〉の主、万之助だそうです」
思いも寄らぬ知らせに愕然とする雪之介。
もしや、お弓の身に何かがあったのか?
雪之介の胸を不吉な予感が刺し貫く……。
※「蛍火の里」より
【登場人物】
雨宮雪之介……南町奉行所の定町廻り同心。周りから「のらくら」と呼ばれる、三十六歳の好男子。
夏絵……同心頭・山本彦右衛門の一人娘。毎日雪之介の家に通い、身のまわりの世話をする美人。
月岡誠太郎……小石川養生所に勤める医者。ぶっきらぼうで愛想はないが、信頼できる腕利きの男。
金次……雪之介の父親の代からつかえている岡っ引。親と子ほどの年の差がある。
前島兵助……少し厄介と思いながらも、雪之介の才能を高く評価している与力。
【著者略歴】
瀬川 貴一郎(せがわ きいちろう)
大阪府生まれ。近畿大学卒業。
乱歩賞の最終候補に四回残る。
NHK、MBSなどでテレビドラマの脚本を手がけ、四十年以上もゴールデンタイムを堅守した、ABC「部長刑事」のメインライターを務める。
主なシリーズに『のらくら同心手控帳』『かげろう医者 純真剣』『空蝉同心隠書』などがある。
『蛍火の里 のらくら同心手控帳[三]』
瀬川貴一郎・著 ¥605
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【シリーズ既刊】
『のらくら同心手控帳[一]』
瀬川貴一郎・著 ¥594
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『銀嶺の鶴 のらくら同心手控帳[二]』
瀬川貴一郎・著 ¥605
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