この映像は、島津義弘公大河ドラマ誘致委員会さんと徳間書店さんのご協力を得て、2014年3月19日から21日の三日間に行った、鹿児島県と宮崎県の取材旅行をまとめたフォトムービーです。
実は、井川香四郎先生が作って下さった、このフォトムービー。
義弘公ゆかりの史跡や遺物などを取材する中で、“井川先生が何を感じたのか”を探る視点でご覧いただくと、より一層、「島津三国志」をお楽しみいただけるのではないでしょうか。
《「島津三国志」誕生秘話》
※役職名や団体名はすべて当時のものです。
創刊当初から好評を得ている、長篇歴史小説「島津三国志」――そもそものはじまりは、徳間書店さんの文芸局長・永田勝久氏が、2013年4月23日付けの読売新聞さん(九州版ネットニュース)の記事を見たその場で、姶良市役所さんにお問い合わせの電話をかけたのがきっかけとのこと(永田氏は、早見俊先生の「醒睡の都岐阜信長譜」コラボ企画の仕掛け人でもあります。⇒岐阜市公式チャンネル 特別コラボ企画共同発表 記者会見の様子)。
姶良市役所さんのご丁寧な対応により、“島津義弘公NHK大河ドラマ化推進実行委員会” の事務局長・出村卓三氏がご紹介され、なんと電話で数回やり取りしただけで、早くも翌月の5月16日には鹿児島空港で初の顔合わせが行われたそうです。さすが薩摩隼人、決断が早いですね(実は、永田氏のお父さまも鹿児島のご出身!)。
わざわざ遠くまでお車でお迎えに来てくださった、出村氏、姶良市市議会議員・法元隆男氏、姶良市加治木地区自治会連絡協議会会長・鮱原正盛氏の3人と、島津義弘公ゆかりの地を廻り、途中で姶良市副市長・大橋近義氏にご挨拶し(市長の笹山義弘氏は、残念ながら当日はどうしてもご都合つかなかったとのこと)、最初の会合を終えたそうです。
帰京後すぐ、井川先生の編集担当をしていたこともある永田氏が、脚本家として数々の輝かしい実績を持つ先生へ執筆を依頼。ご快諾下さった瞬間、めでたく誕生となりました。
その後、徳間書店さんの編集担当者を交えての打ち合わせ、義弘公の史料蒐集などを経て、関係者のみなさんのスケジュールがようやく整った2014年3月19日から21日――ついに鹿児島&宮崎取材旅行が行われました。
密度の濃い取材旅行を終え、先生がさらに構想を練る間に、ウェブマガジン「歴史行路」の創刊準備を知った永田氏が、「歴史行路」編集部にコラボレーションを持ちかけたそうです。
つまり、2013年4月から2015年6月まで、なんと構想に2年以上をかけ、満を持して放つ長篇歴史小説が「島津三国志」になるわけです。
綿密にして大胆、堅実にして凄烈――その第1話目をどうぞお楽しみください。
⇒「島津三国志」第1話
聞き取り取材/麻嶋美波