本タイトルは、江戸時代後期に生きた曹洞宗の僧侶である良寛法師の言葉、「優游復優游 ゆうゆうまたゆうゆう」にちなんで、先生ご自身が名付けられた。
 越後国の産で、生涯放浪の多かった良寛法師は、歌人でもあり、漢詩人でもあり、また書家でもあった。
 故郷を同じくする作家の漫筆録。

第3話

春は苦みとえぐみ

 春は苦みを食すとくれば、ふき。熱々のご飯になすりつけて食べる。
 絶品なり。えぐみも欲しい。やま。生で味噌につけかじってもよいが、いためて味噌にしても絶品。春は苦みとえぐみを食す。

平成28年(2016)4月2日

坂岡 真

ささおか しん

著者紹介ページへ