本タイトルは、江戸時代後期に生きた曹洞宗の僧侶である良寛法師の言葉、「優游復優游 ゆうゆうまたゆうゆう」にちなんで、先生ご自身が名付けられた。
越後国の産で、生涯放浪の多かった良寛法師は、歌人でもあり、漢詩人でもあり、また書家でもあった。
故郷を同じくする作家の漫筆録。
第12話
過去日記より
たいしてつけてもいなかった過去日記から、面白いものをみつけた。
→『かえるに小便をひっかけるとおちんちんが腫れますよ』
と、先生に言われた。勃起ということがわからなかったころ。
同じく過去日記より。
→『生きるために……俳優になり、あっというまに四十年が過ぎました』
四度目の日本アカデミー主演男優賞を獲った高倉健さんのコメント。
鉄道員の本編よりも、この科白に泣かされた。
平成28年(2016)11月19日