紫式部『源氏物語』に登場する姫君たちが、英月に恋愛相談をした?
私たちが悩み苦しむ、すべての問題の答えが、仏教(=お経さん)にあるのであれば、恋愛問題の答えも必ずあるハズ。
古典を学べるうえに仏教まで学べ、しかも恋愛の悩みも解消できる、お得すぎる恋愛相談。仏教ガールズトークが爆発する!?
第3話
今回の悩み多き姫君「空蝉」
紀伊守の家に来た光源氏と関係を持ちますが、年老いた
◎空蝉の悩み
空蝉の悩みを言葉にすると、「どうしようもない」この一言に尽きるのではないでしょうか。
愛しい人と想いを通わせることができないのであれば、想いが通じるというゴールに向かって努力をするという希望もあります。けれども空蝉の場合、愛しい人とは
彼女の思う形、それは独身の時に出会いたかった、という思いです。だからと言って、年老いた中流の夫と別れて、若く高貴な光源氏と新しい人生を歩むという選択は、彼女にはできません。
なぜなら、望むと望まざるとにおいて、今、自分が置かれている境遇と立場という現実……。光源氏に対して
かといって、光源氏への想いはあふれてくる。また、想い人からの直球の感情。それぞれの想いが波のように押し寄せてくる中で、
「どうしようもない」現実を、「どうしようもない」と嘆きながらも、決して逃げず、向かわず、流されず――。自分が自分として生きていこうとする姿は、悩み苦しむ本人の気持ちとは裏腹に、