その日、なにが起こったか? 今日の歴史的な出来事

10月24日
今日の歴史的事件
神風連の乱、勃発

 今日、10月24日は――




神風連の乱、勃発

 熊本で保守的な不平士族が蜂起した反政府暴動――神風連の乱が勃発した日です。
 明治9年(1876年)10月24日のことでした。

 敬神党の乱とも呼ばれるこの反乱を起こした神風連は、明治5年(1872年)頃に、肥後勤王党から派生した集団で、首領の太田黒伴雄や加屋霽堅(はるかた)、斎藤求三郎らが率いていました。

 復古的国粋主義を掲げていた彼らは、明治政府の開明洋化政策に不満を抱き、1876年3月に廃刀令が発せられると激しく憤り、ついに決起。
 熊本鎮台・県令宅・県民会議議長宅などを170余名で襲撃、熊本鎮台司令長官種田政明や県令安岡良亮らを斬殺したのです。

 しかし、児玉源太郎が指揮する鎮台兵の反撃によって、太田黒と加屋が討ち死にし、残党は金峰山の山頂で自刃。一部の者は捕縛され、翌日には完全に鎮圧されました。

 この神風連の乱が導火線となり、3日後には秋月の乱が、その翌日には萩の乱が起こりました。

 大正13年2月11日、太田黒と加屋に正五位が追贈され、名誉が回復されたそうです。


   


[平成30年(2018)10月24日]掲載