その日、なにが起こったか? 今日の歴史的な出来事

10月19日
今日の歴史的事件
久明親王、誕生

 今日、10月19日は――




久明親王、誕生

 鎌倉幕府8代将軍の久明(ひさあき。ひさあきら)親王が生まれた日です。
 建治2年(1276年)9月11日のことでした。

 後深草天皇と内大臣藤原三条公親の娘である房子との間に第6皇子として生まれた久明親王は、正応2年(1289年)9月に7代将軍惟康(これやす)親王が北条氏によって廃され、京都に送還された後、親王宣下を受けました。
 元服すると、三品に叙せられ、征夷大将軍となり、14歳で鎌倉に下向しています。

 延慶元年(1308年)、幕府の実権を握っている執権北条貞時によって罷免されると、徳治3年に長子の守邦親王へ9代将軍を譲りました。

 京都に送り帰されたのち、落飾して、素円と号した久明親王は、嘉暦(かりゃく)3年10月14日(1328年11月16日)、53歳のとき、京都で亡くなりました。
 詠歌が『新後撰集』などに収録されています。


   


[平成30年(2018)10月19日]掲載