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10月12日
今日の歴史的事件
石田梅岩、生まれる

歴史行路編集部
歴史行路編集部
 今日、10月12日は――




石田梅岩、生まれる

 江戸時代中期の思想家で、石門心学の始祖である石田梅岩が生まれた日です。
 貞享2年(1685年)9月15日のことでした。

 丹波国桑田郡東掛村(現在の京都府亀岡市)で農家を営む父石田権右衛門と母たねの間に次男として生まれた梅岩は、11歳で京都の商家へ丁稚奉公に出ましたが、15歳でいったん帰郷。
 23歳のとき再び上京すると、商家の黒柳家に20年余にわたって奉公します。

 その間仕事に励みながら、独学で神道・仏教・儒学を研究しはじめた梅岩でしたが、やがて行き詰まり、市井の隠者と呼ばれた小栗了雲に師事します。
 長年の修行によって開悟した梅岩は43歳で奉公を辞し、享保14年(1729年)、45歳のときに京都車屋町通御池上ル東側の自宅に講席を開きます。

 紹介者も要らず、身分も問わず、無料で聴ける梅岩の講釈は、平易な言葉で分かりやすく説いたため、京都の町人層に信奉者を増やし、大坂・河内・和泉など畿内の各所にも出講するようになりました。

 神道・仏教・儒学・老荘思想などを取り込み、職分平等・商業道徳・倹約正直の確立を説いた梅岩の思想は、のちに手島堵庵・斎藤全門・富岡以直・蒹葭慈音尼・中沢道二らを輩出。
 彼らは石門心学興隆の礎を築き、近世思想界・社会教化運動に大きな影響を与えました。

 延享元年9月24日(1744年10月29日)、京都堺町通六角下ルの自宅で亡くなった60歳の梅岩は、鳥辺山延年寺に葬られました。
 著書に『都鄙問答(とひもんどう)』『倹約斉家論』『莫妄想(まくもうそう)』があります。


   


[平成30年(2018)10月12日]掲載