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9月23日
今日の歴史的事件
加波山事件勃発

歴史行路編集部
 今日、9月23日は――




加波山事件勃発

 自由党急進派が茨城県の加波山(かばさん)で挙兵した日です。
 明治17年(1884年)のことでした。

 1882年、西南戦争に端を発したインフレーションを解消しようと、当時大蔵卿だった松方正義が採ったデフレーション政策は、結果、租税増加と米価暴落を引き起こし、農民の急激な没落を招いてしまいます。
 世情が激しく揺れ動く中、自由民権運動への弾圧を推進する政府に対し、急進派の活動家はテロリズムで抵抗しようとする傾向が強まっていきました。

 特に、三島通庸(みしまみちつね)が県令を務めていた福島・栃木では、街道建設のため、地元住民に多大な負担を強いたこともあり、政府と住民との間に大きな軋轢が生まれました。

 政府に対する、民衆の高まる不満を代弁するかのように、福島自由党員河野広躰(こうのひろみ)・栃木自由党員鯉沼九八郎(こいぬまくはちろう)・茨城自由党員富松正安(とまつまさやす)らが政府転覆を企みます。
 彼ら16名は、要人の暗殺計画を練り、爆弾の製造にも着手していました。

 しかし、転覆資金を得るために強盗に入った党員が官憲に追及されると、潜伏先を突き止められてしまい、追い詰められた彼らはついに茨城県の加波山で蜂起。警察官と交戦をはじめます。
 この、たった16名での挙兵は数日で鎮圧され、死刑7名・無期徒役7名・戦死1名・公判前死去1名という結末を迎えました。


   


[平成30年(2018)9月23日]掲載