その日、なにが起こったか? 今日の歴史的な出来事 新着情報

9月19日
今日の歴史的事件
グラバー長崎来航

歴史行路編集部
歴史行路編集部
 今日、9月19日は――




グラバー長崎来航

 幕末から明治初期にかけて、長崎の大浦で貿易を営んだイギリス人、トーマス・ブレーク・グラバーが来航した日です。
 安政6年8月23日(1859年)のことでした。

 グラバーは、1838年6月6日、スコットランドのフレーザーバラで、沿岸警備隊一等航海士の父トーマス・ベリー・グラバーとメアリーとの間に生まれました。

 文久元年(1861年)5月、23歳の時には、独自に貿易商を営むため、ジャーディン・マセソン商会長崎代理店も兼ねながら、グラバー商会を設立します。
 当初は日本茶や生糸、海産物を輸出していましたが、日本に内乱が起こったのを機に、武器や弾薬、艦船の輸入に手をつけ、思想を問わず、幕府や諸藩に販売しました。

 薩摩藩士の五代友厚・森有礼・寺島宗則ら、長州藩士の伊藤博文・井上馨らのイギリス密航留学生派遣の仲介をし、両藩との間に深い関係を築き、のちには薩長同盟成立にも協力しています。
 イギリス公使ハリー・スミス・パークスとも付き合いが濃く、母国にとっては情報収集役でもありました。

 しかし、武器弾薬の販売に行き詰まり、貸付の回収が滞ると、経営悪化のため、明治3(1870)年に破産。
 その後は、三菱財閥の顧問として、高島炭鉱やのちの三菱造船、現在のキリンホールディングスの経営に携わりました。

 日本人のツルを妻に迎え、日本名を倉場と称したグラバーは、明治44年(1911年)12月16日、73歳のとき、東京で亡くなりました。
 彼が暮らしていたグラバー邸は、1961年、重要文化財に指定されると、2015年には、世界遺産に登録されました。


   


[平成30年(2018)9月19日]掲載