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9月13日
今日の歴史的事件
佐藤泰然誕生

歴史行路編集部
歴史行路編集部
佐藤泰然誕生




 今日、9月13日は――

 幕末の蘭学医で、順天堂(現在の順天堂大学)の創始者である佐藤泰然が生まれた日です。
 文化元年(1804年)のことでした。

 泰然は、幕末の武蔵国川崎(現在の神奈川県川崎市)で、佐藤藤佐(とうすけ)の長男として生まれました。
 初め田辺庄右衛門と名乗り、旗本伊奈家の用人を勤めましたが、天保元年(1830年)になると蘭方を学ぶため、足立長雋(あだちちょうしゅん)や高野長英に弟子入りします。

 天保5年、伊奈家を致仕し、天保6年(1835年)に長崎へ遊学。オランダ語と医学を学び、 天保9年(1838年)、江戸に戻って両国薬研堀に和田塾を開きました。

 天保14年8月20日(1843年)、老中佐倉藩主堀田正睦(ほったまさよし)の招きで下総佐倉に移住すると、日本最初の私立病院を兼ねた蘭医学塾・佐倉順天堂を開設しました。
 そして、日本初の[膀胱穿刺]や[卵巣嚢腫(のうしゅ)摘出]の手術を無麻酔下に行うなどの医療への功績から、嘉永6年(1853年)に藩士として取り立てられ、藩主の侍医となっています。
 泰然は「紀伊の華岡(青洲。はなおかせいしゅう)、佐倉の佐藤」と外科の二大家と並び称され、また、順天堂は大坂で緒方洪庵が運営する適塾に並ぶ有名な蘭学塾となりました。

 蘭医学に生涯を捧げた泰然は、明治5年4月10日(1872年5月16日)、東京下谷茅町(現・台東区池之端)で、肺炎のため、享年69で亡くなりました。
 御殿医の松本良順(順)は次男、外務大臣を務めた林董(はやしただす)は五男です。


   


[平成30年(2018)9月13日]掲載