自分だけの絵を描きたい
戦国末期に生きた稀代の絵師が、「洛中洛外図屏風」を完成させるまでの波瀾万丈を描いた傑作歴史小説『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』。
松永久秀や織田信長ら、時代の巨人に愛された狩野永徳は、室町幕府十三代将軍足利義輝の「予の天下を描け」という難題に、己のすべてをかけて挑むのですが……。
狩野派の若き天才が選ぶのは、破壊なのでしょうか、それとも創造なのでしょうか?
谷津矢車先生の激しい熱気とともに、本作に込めた深い想いが伝わってきます。
どうぞ細谷正充先生の書評をお楽しみ下さい。
⇒ 書物目利所 達眼老練の四〇〇字書評