応仁の乱と関東
江戸城を建てたことで知られる太田道灌ですが、意外や意外、彼を主人公として扱った小説は数少ないのです。
少ない理由はおそらく、道灌が生きた当時の政治や経済、軍事などが複雑怪奇に入り乱れているため、歴史的な情報量を偏りなく絞って伝えるのが大変であること。
また、登場人物の取捨選択が困難で、物語の複層化が激しくなってしまう事情があるからではないでしょうか。
幡大介先生が描く、『騎虎の将 太田道灌』では、そのような小説化しづらい事情をどのように料理してあるのか、とても気になりますね。
どうぞ細谷正充先生の書評をお楽しみ下さい。
⇒ 書物目利所 達眼老練の四〇〇字書評