江戸のお嬢さん探偵
一言で言えば、江戸のお嬢さん探偵が、東洲斎写楽の謎を解くという設定です。
私の書く時代小説は、歴史に忠実でもなく、斬り合いもほとんどありません。今回はだれも殺されず、目立った悪事さえひとつもなく、江戸を背景にした落語のような小説とでも申しましょうか。
「室町小町謎解き帖」は寛政年間を舞台に日本橋室町の大店三浦屋の箱入り娘お雪が主人公で、本作はシリーズ第三弾になります。
お雪は名だたる美女ですが、人と口をきくのが苦手。二階に引きこもって戯作本を読みふける毎日。ふとしたことで、ろくろっ首の首なし死体の一件で謎解きに目覚めそれがきっかけとなって、近所の幼馴染の首つりの真相を言い当てさらにそれらが評判を呼んで、三浦屋に謎解きの依頼人が次々と押しかけます。
今回の依頼人は人気戯作者の山東京伝。二年前にぱっと売り出し、あっという間に消えてしまった絵師の素性を知りたいという。
他に蔦屋重三郎、十返舎一九、曲亭馬琴、喜多川歌麿、斎藤十郎兵衛、市川蝦蔵、大田南畝などなどが登場します。さて、写楽の正体はいかに。
[平成28年(2016)9月26日]
シリーズ既刊はこちらです。
室町小町謎解き帖
消えたろくろっ首
レーベル:双葉文庫
出版社:双葉社
刊行年月:2016年1月
価格:565円+税
判型:文庫




室町小町謎解き帖
呪われた恋文
レーベル:双葉文庫
出版社:双葉社
刊行年月:2016年5月
価格:593円+税
判型:文庫




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