洗脳戦の死闘
この作品は 織 田 信 長の 響 談(プロパガンダ要員の忍者)である 岩 室 長 門 守と 今 川 義 元の響談である 藤 林 長 門 守との宣伝戦を描いた作品です。岩室は今川義元が持っている武士らしい信念、質素 倹 約の思想を逆手に取り「財政 均 衡こそ国の 要である」という空気を今川義元の領内に広め、デフレを促進させて今川方を弱体化させようとします。藤林は、織田領内に「改革こそ正義であり、古いシステムをすべて破壊することが改革だ」というミスリードを行い、織田信長の弟、織田 信 勝を洗脳し、「世の中を変えるために古いシステムをすべて破壊するのだ」という 扇 動を行わせ、システムの破壊に賛同しない織田信長に「時代遅れの守旧派」というレッテルを貼って孤立化させようとします。派手なバトルではなく、本来の忍者の役目である洗脳戦の死闘を描いたのがこの作品です。
[平成28年(2016)6月23日]