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乾 緑郎

さえ

甲州忍び秘伝

乾緑郎/著

レーベル:朝日文庫
出版社:朝日新聞出版
刊行年月:2014年10月
価格:740円+税
判型:文庫

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資料がない!

「くノ一がたくさん出てくる話を書きたい!」という、文学的な動機とはかけ離れたシンプルな衝動で書いた小説です。
 女ばかりの忍び集団といえば、忍者好きの頭にすぐに思い浮かぶのは、武田家の「歩き巫女」。
 こんなにおいしいネタなのに、今までほとんど小説などで描かれていないのが不思議だったんですが、書き始めてすぐにその理由がわかりました。
 資料がない!
 なかやまろう氏の著書『日本巫女史』に、断片的な記述がちょこちょこあるくらいで、手掛かりらしきものがないんですね。
 某サイトで「武田の歩き巫女の風習や仕来りなどが詳しく書かれており、勉強になった」という感想を書いてくれた人がいるんですが、それ、八割くらいが私の妄想の産物ですから。
 全然勉強になってません……。すまぬ……。
 さて、書きたかったのは「歩き巫女」ですが、それだけではダイナミックな話にならないので、とう若き日のさなまさゆきを物語に登場させ、武田家とのからみで、大社に伝わる謎の神様「しゃぐち神」を巡る物語にもなっています。
 あちこちでネタバレしているので書いちゃいますが、「御左口神」は、この小説では古代のばんしん、クトゥルーの神という設定になっています。
「若き日の真田昌幸&歩き巫女の少女が、やまもとかんすけの魔術によって蘇ったクトゥルーの神と闘う」という異色の時代伝奇小説です。
 なんとひがしまさ氏の編による『クトゥルー神話事典』の第四版に、『いよれ! ニャル子さん』と共に新しく項目として付け加えられました。うーにゃー。
 ※単行本時のタイトルは「忍び秘伝」ですが、文庫化に於いてタイトルを変更しました。内容は同じです。

[平成28年(2016)3月28日]

単行本版はこちらです。

忍び秘伝

出版社:朝日新聞出版
刊行年月:2011年10月
価格:1,600円+税
判型:四六判

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