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藤村 与一郎
藤村 与一郎

夫婦隠密行

野分の剣

藤村与一郎/著

レーベル:徳間文庫
出版社:徳間書店
刊行年月:2012年7月
価格:638円+税
判型:文庫

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歴史時代小説への憧れ

 私は青年期から、吉川英治氏や柴田錬三郎氏の著作にたんできするほど、読みふけってきました。そしていつか読者の耳になじみのある歴史上の実在の人物が、江戸のせいを舞台とした時代小説の世界の中で、はちめんろっの活躍をする歴史時代小説に挑んでみたいと折をうかがってまいりました。
 そんな私の宿願がようやく実現したのが、本作『わきの剣』と、その続編である『副将軍のかんけい』です。
 てんぽうのはじめ、本丸老中・みずただあきらから西丸老中・水野ただくにへと権勢が移行する時代を舞台に、主人公の下級御家人である剣士・ゆうしんすけとその妻・よしが、両水野のすさまじい権力闘争に巻き込まれていく。
 剣が峰の危難に襲われた夫婦が、実戦剣を使わせては江戸一と称される不良旗本・かつきち(勝かいしゅうの実父)と、小吉のおいで剣聖とけいされるだにせいいちろうの助成を受けながら、九死に一生を得ていく物語です。
 全編がこれ暗闘とけんげき、そして謎解きの連続で、いわゆる時代小説とは異なったテイストのものとなっています。
 主人公と勝、男谷という三人の剣士の友情を描いておりますが、明日を切り開くために、相携えて危難に立ち向かっていく夫婦の絆を描いた物語でもあります。是非、ご一読を請う次第です。

[平成28年(2016)4月4日]

『副将軍の奸計』はこちらです。

夫婦隠密行

副将軍の奸計

レーベル:徳間文庫
出版社:徳間書店
刊行年月:2013年5月
価格:629円+税
判型:文庫

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