居眠り同心シリーズ第19作

　敏腕同心ながら居眠り番と 揶（や）揄（ゆ）される閑（かん）職（しょく）に追いやられた蔵（くら）間（ま）源（げん）之（の）助（すけ）、八丁堀同心の矜（きょう）持（じ）を失うことなく、奉行所では扱えない影御用を遂行します。
　今回は法の網を潜（くぐ）り抜けた悪党に天（てん）罰（ばつ）を与える闇（やみ）奉行との対決。正義の名の下に悪党成敗を行う闇奉行の真の狙（ねら）いは何か。源之助は寺社奉行の特命を受け、小（こ）人（びと）目（め）付（つけ）と共に闇奉行探索を行います。探索に没頭する最（さ）中（なか）、最愛の妻が何者かに襲われ、生死の境をさまよう重傷を負わされます。
　源之助を闇の世界に引きずり込もうとする闇奉行、そして妻を襲った下（げ）手（しゅ）人（にん）が証拠不十分で解き放たれてしまう事態に発展。
　妻の身を案じつつ探索を続ける内に闇奉行の恐るべき陰謀が明らかに。源之助は小人目付と共に巨大な闇奉行の本拠に乗り込み、絶体絶命の窮（きゅう）地（ち）に立ちます。