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飯島 一次
飯島 一次

朧屋彦六 世直し草紙

浮世頭巾

飯島一次/著

レーベル:双葉文庫
出版社:双葉社
刊行年月:2013年3月
価格:619円+税
判型:文庫

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双葉文庫デビュー第一作

 デビューしてからもなかなか仕事がなくて、そんなとき、声をかけていただいたのが双葉社の編集者Hさんでした。
 かんぜんちょうあくの痛快娯楽ものを書いてみませんかとのご提案におどりしました。頭にぱっと浮かんだのが映画の「旗本退屈男」や「くらてん」の世界。
 一週間でプロットを書きあげ見ていただきました。
 思い切り派手な衣装で、を切って、ばったばったと悪を斬る。宗十郎きんで素顔を隠す謎の剣士。その名は〝うき頭巾〟。
 主人公関口格之介は若くて美男で剣の名手。旗本の次男で冷や飯食い。家を出て剣で身を立てようとするのですが、世は泰平のぶんせい年間。剣術はらない。
 子供の頃から学問は苦手でこっけいさくぼんが大好き。そこでを頼って人気作家しきていさんとなり、師から勧善懲悪の戯作を書くようにいわれます。
 頭をいくらひねってもいい案が浮かばない。ふと思いついたのが、自分自身が謎の剣士となって、夜のちまたで悪人退治。それをそのまま書けばいい。
 芝居好きの友といろいろ相談して、衣装をそろえ、名乗りの文句もひねり出します。
「泰平の浮世のやみの悪を斬る。人呼んで浮世頭巾」
 戯作執筆のために始めた浮世頭巾の趣向でしたが、やがて天下を揺るがす大陰謀に巻き込まれていきます。
 格之介は師からおぼろ彦六の名をもらい、その後もエレキテルを使った犯罪や赤穂あこう義士を真似た盗賊一味と戦いますが、戯作者としては売り出せないまま。
 筆を握ってうんうんうなる彦六は、そのまま当時の私自身と重なりました。

[平成28年(2016)3月21日]

シリーズ既刊はこちらです。

朧屋彦六 世直し草紙

風雷奇談

レーベル:双葉文庫
出版社:双葉社
刊行年月:2013年7月
価格:619円+税
判型:文庫

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朧屋彦六 世直し草紙

四十七人の盗賊

レーベル:双葉文庫
出版社:双葉社
刊行年月:2013年11月
価格:629円+税
判型:文庫

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