源氏物語 姫君仏教トーク
英月
英月

 紫式部『源氏物語』に登場する姫君たちが、英月に恋愛相談をした?
 私たちが悩み苦しむ、すべての問題の答えが、仏教(=お経さん)にあるのであれば、恋愛問題の答えも必ずあるハズ。
 古典を学べるうえに仏教まで学べ、しかも恋愛の悩みも解消できる、お得すぎる恋愛相談。仏教ガールズトークが爆発する!?

第2話

今回の悩み多き……殿方?
代表「光源氏」

 むらさきしき『源氏物語』の主人公。京都生まれ。きりつぼ帝の第二おうきりつぼのこうが母。光り輝くような姿から「ひかきみ」と呼ばれる。なお、「光」は本名ではない。

 この世はままならないと申しますが、「仏教ガールズトーク」とめいって、勢い込んで始めたこの連載。第2話目にして、まさかの「ボーイズトーク」です。

 五十四じょうからなる『源氏物語』、ふじつぼのみやが登場した一帖「きりつぼ」に続く二帖「ははき」は、梅雨の夜にひかるげんを含む殿方四人(とうのちゅうじょうのかみとうしきのじょう)が、女性の品定めをする話です。「雨夜の品定め」といわれるこのボーイズトーク、あろうことか女性を「上中下」にランク付けして言いたい放題。

 まぁ、ヒドイ! と思うのですが、バブル全盛期、殿方は高学歴、高収入、高身長の「三高」に限る! などと言われたことを考えれば、それにさきけること約一千年。自分の好みや都合に合う相手を、ああだこうだと言い合うのは、昔も今も、男も女も同じだと思うと、ちょっぴりほほましくもあります。

◎雨夜の品定め

 さてさて「雨夜の品定め」では、光源氏の義兄であり親友でもある頭中将がリードをして話を進めていきます。「何の取り柄がない人も、また反対に、すべてが完璧な人も少ないものだ」と言う彼は、「なかしな」といわれる中流階級の女性にこそ、こころかれる人が多いと実例をあげていきます。そのなかでも忘れがたい人として、とこなつの女と呼ばれる女性が登場します。ちなみに常夏とは、なでしのことです。後にゆうがおという名前で物語に登場することになりますが、彼女のお話はまたの機会に。

英月

英月

えいげつ

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