書物目利所 達眼老練の四〇〇字書評 細谷正充

細谷 正充
細谷 正充

明屋敷番秘録

ざん

鈴木英治/著

レーベル:徳間時代小説文庫
出版社:徳間書店
刊行日:2017年11月2日
価格:660円+税
判型:文庫

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 明屋敷番とは、空き屋敷を調べる役目である。しかし裏では、公儀転覆を謀る者たちを探り、容赦なき鉄槌を下している。シリーズ第一弾はかりごとで、厳しい試験を経て、その明屋敷番に抜擢された旗丘隼兵衛。上からの命により、何者かに狙われているという老中・青山美濃守の陰護衛の任に就いた。しかし衝撃的な事件が起こり、前作から続く騒動の謎は深まっていく。
 鈴木英治の新シリーズは、第二弾になって、さらに好調。奇怪な剣を使う南蛮人たちが跳梁し、隼兵衛の知る人物も意外な行動に出る。誰が敵で、誰が味方か。そして一連の騒動の裏には、何が隠されているのか。真実の一端は明らかになるが、それ故に、闇は濃くなった。作者の紡ぐストーリーに翻弄され、読み終わった途端に、第三弾が待ち遠しくてならないのである。
 その一方で、隼兵衛と妻の絹代の、ほのぼのとした夫婦関係が、実に気持ちいい。ここもまた鈴木作品の、大きな魅力になっているのだ。

〝明屋敷番秘録〟シリーズはこちらです。

明屋敷番秘録

はかりごと

レーベル:徳間時代小説文庫
出版社:徳間書店
刊行日:2017年7月7日
価格:660円+税
判型:文庫

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細谷 正充

細谷 正充

ほそや まさみつ

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