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秋山 香乃
秋山 香乃

密偵

秋山香乃/著

出版社:幻冬舎
刊行年月:2010年6月
価格:1,600円+税
判型:四六判

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迷いなく

 一番あきやまらしい小説は何か、と問われたなら迷わずこの『密偵』を上げます。いつもはがっつり歴史系の話でご依頼をいただくので、この手の話はあまり書く機会がないのだけど、こういうちょっと毒があって暗部があって、あげくに舞台は監獄で、わけがわからないままガシガシ進むのが自分らしいなあと思うのです。
 ちなみにこの小説、プロットなし、人物設定なしでいきなり立ち上がってきた小説です。キャラクターが移動するのにあわせて自分も日光へ飛び、京都へ向かい、謎を解きつつ話を書き進めていきました。だから例のお寺にいきついて、そこに例の像が……の下りは、きっと桐生きりゅう以上に興奮しましたよ。「あった!!」ってね。
 もちろん綿密に計算して書く小説もありますが、こんなふうに体を動かし、移動しつつ書く小説も楽しいですね。これからもいろいろな方法で書いていきたいです。
(スパイものはぜひ秋山へご用命を)

[平成28年(2016)10月7日]

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